太田啓子さん著「これからの男の子たちへ」読んでみた感想・レビュー

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こんにちは。こんばんは。おはようございます。

です。

 

本記事では、弁護士の太田啓子さんの著作、「これからの男の子たちへ」を読んでみた感想とレビューについてまとめました。

 

「これからの男の子たちへ」の概要

これからの男の子たちへという本は弁護士である太田啓子さんが自身の子育て経験から学んだジェンダー観が書かれた本です。

太田啓子さんが男性に知ってほしいと思っているジェンダーのことだけでなく、

タレントの小島慶子さん、

桃山商事代表の清田隆之さん、

小学校教師の星野俊樹さんなどの、ジェンダーについて何かしらの活動で伝えている3人の方との対談が載っています。

 

ジェンダーのどんなことについて書いてあるのか

「これからの男の子たちへ」は主に、

  • 男性にかけられているジェンダー・バイアス
  • 男性ならでの悩み
  • セックスをする前に男性に知っておいてほしいこと
  • セックスと性暴力
  • 男性が勘違いしてしまう表現
  • これから大人になる男の子たちへの願い

の6つが章ごとに書かれています。

 

これら6つの内容はどれも、成人の男性にとっても勉強になることが盛り沢山です。

 

この本は1日30分読んだだけでも数十ページ以上は進むので、本を読むのが苦手な人にとってもすごく読みやすいです。

 

「これからの男の子たちへ」を読んでみてよかったこと

男性がよくやるいたずらのほとんどが「暴力」であると論理的に説明されている

例えば、

  • カンチョウ
  • スカートめくり
  • 好きな子に意地悪をしてアピールする

です。

これってどれも暴力以外の何物でもありません

 

カンチョーは相手の肛門に指で指す行為であり、相手の内蔵物を攻撃する行為であることから、相手に暴行を加える行為です。

スカートめくりにいたっては、自分から相手にすれば都道府県の迷惑防止条例違反に該当する行為であり、女性に対してやるような行為ではありません。

好きな子に意地悪をしてアピールするなんてのも、好きな子からしたら大迷惑です。

 

そういうようなことが論理的に説明されています。

僕もInstagramで自身が経験した性被害や日常で感じる性の違和感について投稿しているので、説得力をもたせる投稿ができるかを考えるときに参考になると思いました。

 

社会には男性ならではの性の問題がありふれているということを再認識できた

これからの男の子たちへを読んで、社会には様々な絵男性ならではの性の問題がありふれているということを再認識できました。

 

僕たちが生きている日常生活では、想像以上に性の問題があります。

  • 痴漢
  • セクハラ
  • 男性が幼い頃からかけられるジェンダー・バイアス
  • モテ・非モテの話
  • 「セックスは男性の通過儀礼」という常識
  • 童貞いじり
  • セカンドレイプ
  • ホモソーシャル
  • 性風俗の話

など、日常で相手を傷つけるような性の問題だったり、本当に数え切れません。

 

上記に挙げた内容はどれも深刻であり、

  • 性暴力
  • 妊娠のトラブル
  • アウティング
  • マイクロアグレッション
  • セカンドレイプ
  • アウティング
  • 性感染症
  • ルッキズム
  • ジェンダー・バイアス

など、少なからずいずれかの性の問題と深く結びついています。

 

会話一つとっても、相手の触れてほしくないことを言ってしまうこともあったり、性教育を知っている人だろうが、そうじゃない人だろうが、誰しもがその可能性があるのです。

そういうことを考えると、男性に降りかかっている性の問題を無視するというのは以ての外なりません。

 

おかしいと感じた性の違和感については全力で「おかしい」と伝えていくべきだと思えた

これは著作のタイトルと同じ章のタイトルの第6章の「これからの男の子たちへ」を読んでいて感じました。

 

僕は性教育YouTuberシオリーヌさんの性暴力防止動画にエキストラで出させていただいので、女性の性暴力をなくすことに対しては積極的にならないと、示しが付きません。

自分の周りで性暴力が起これば必死でも止めます。

例えば、自分が載った車両ではスマホばかり見ることなく、適度に周りを見渡して怪しい人がいないかなど、そういうことは徹底的にやって、世の中から性暴力をなくすことに協力していきます。

 

それだけでなく、男性を悩ませている問題についてもなくしていきたいと切に願っています。

世の中の性暴力の被害者は95%は女性ですが、残り5%は女性ではない人なのです。

 

僕はそもそも男性であり、男性を性暴力で悩ませる問題に対しては本当に許せません。

下の動画にあるように、ひどい性暴力を受けた方だっているのです。

この動画を見ていて、僕は涙が出てくるだけでなく、怒りが湧いてきました。

 

性暴力だけでなく、男性に降り掛かっているジェンダー的なものって本当にいろいろあって、

  • 真面目な性の話がしたいのに、「性」の話をすれば全部『下ネタ』と捉えられること
  • セックスの経験と仕事の出来を結びつけて恋愛・セックスをするように仕向けれられること
  • セックスをしたことがない男性が童貞いじりという名のいじめに遭うこと
  • デートに行ったら、支払いを男性がさせられる風潮があること

など、これらの問題は全部本来「おかしい」ことです。

 

真面目な性の話は下ネタではないですし、セックスの経験と仕事の出来の因果関係は証明できないですし、相手を傷つけることはあってはならないですし、男性ばかりがデート代を払わされるのはデートDVです。

 

しかし、男性はジェンダー・バイアスで「強くあるべき・我慢しろ・耐える存在」などと幼少期から教えられる方が多いので、中々言えない方も多いのが現状です。

少なくとも、僕はおかしいことに至っては圧力に負けず、「おかしい」と訴え続けます。

 

いちフェミニストとして人が性別によって苦しむ状況を打破する活動にもっと力を入れようと思った

僕は自分のことをフェミニストだと確信しています。

いちフェミニストとして、人が性別によって障害を感じたり、性を元にした暴力を受けることに対しては毅然として立ち向かっていきたいです。

フェミニズムについては以下の記事で解説しています。

フェミニズムとは?フェミニストとは?改めてその意味を考えてみようサムネイル

フェミニズムとは?フェミニストとは?改めてその意味を考えてみよう

2020年5月13日

 

性暴力の被害は女性の方が多いと一般的に言われていますが、僕は男性なので、男性に対する性的被害に至っては見逃すわけにはいけません。

 

  • 何かと男性がデート代の支払いを求められること
  • 男性は髪を伸ばすと悪口を言われること
  • 恋愛・セックスの経験がない男性が悪口を言われること

など、いくつか男性が苦しめられている性的な被害があります・

 

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僕が恋愛コンテンツ・コンサルのサービスを使いたくない3つの理由

2020年9月19日
フェミニストの僕がデート代を「男性に払わせる」ことに物申すサムネイル

フェミニストの僕がデート代を「男性に払わせる」ことに物申す

2020年8月28日

 

ましてや、日本の自殺者って男女で比較すると、圧倒的に男性が多いのです。

性暴力の加害者は男性が圧倒的に多い反面、自殺者も男性が多いのは本当に見過ごせません。

 

性的に人を苦しめる男性を減らすだけでなく、性的に苦しめられる男性を減らすためにも、僕は僕の責務を全うしたい次第です。

 

「これからの男の子たちへ」を読んでみて考えたこと

家族間でも性の問題が起こりやすい

自分がまだ社会人として働くまでは親と一緒に暮らすことがほとんどだと思いますが、その家族と暮らす過程の中でも性の問題って様々あるなと、読んでいて自分の幼少期のことを思い出しました。

 

よく話題に上がるのが、「ジェンダー・バイアス」でしょう。

  • 男なんだから〜
  • 女なんだから〜

などの、性別によって決まった行動をさせられるように促されるようなものです。

 

僕は男性のシスジェンダーなので、家族から、

  • 『男なんだから泣くな!』
  • 『男なんだからやられたらやり返せ!』

なんてよく怒られました。

 

今思えば、このときからもう性の問題が生じていたのです。

 

ジェンダー・バイアスに限らず、親から性的虐待をされてしまう問題もあるので、家族と一緒に暮らしている内から成人して人様に迷惑をかけないように、包括的性教育をやったほうがいいと思いました。

 

悪ふざけと性暴力の違いを理解できないととんでもないことになる

読んでいて一番びっくりしたのが、男性の悪ふざけで死亡者が出た事件について書かれていたことです。

仕事現場にあったエアコンプレッサーを使用して、同僚の男性の肛門に吹き付けたところ、肺損傷でその同僚が亡くなりました。

 

世の中にはこのような悪ふざけと性暴力の違いが分からないことで起こるトラブルというのが絶えません。

これって、本当に世の中にあってはならないことです。

 

今回のことに限って言えば人が亡くなっていることから、これは事故であり、殺人でもあり、犯罪なんです。

しかし、今回のように死亡事故とまでは行きませんが、悪ふざけやネタとして捉えられない行為が今やYouTubeを見ると山程出てきます。

 

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  • 女性の胸を揉んで大きくなる企画を、実際に女性に同意を取って(実際には性暴力であるが、性暴力をしていないことを視聴者に見せて)行う動画
  • ゲイをネタに使って友人にドッキリをしかける動画

など、さすがに悪ふざけで済ませられるレベルではありません。

 

そして、こういう動画は何かと再生数が伸びてしまう現状であり、この動画を見た人たちが真似して実際に人にやってしまえば、大問題です。

 

書籍にも

人の体の傷つきやすい部分を粗暴に扱うことが「悪ふざけ」としておもしろがる行いは、他社の体と人格を尊重する感覚とは遠く離れたものとして、大人が介入して教えていくべきだと思います。

とありますが、こういった人々の性の健康を乱す状況は変えなければならないと僕も思います。

 

性的被害をするような人たちが社会的に認められる社会はあってはならない

著者の太田さんと小島さんの対談のところに、

ハラスメントが何か分からずやってしまうという人は、およそ重要なポジションにはつけない社会になるよう、これからの世の中の基準のほうを変えていきたいですね

と記されているのですが、書いてある通り、本当に心からそう思います。

 

僕自身も特にある程度豊かになっている男性たちと会う機会があったのですが、高確率でハラスメント予備軍の人が多かったです。

 

  • 男性が出世するためには、数多の女性とセックスしないといけないと言われる
  • 「ビジネスは女性を口説くこと同じ」というこの世の全ての男性が恋愛・セックスをするという完全な思い込みを聞かされる
  • 「女性を用意するから、飲み会来ない?」と女性蔑視的発言を聞かされる

そんなことはもう数え切れません。

 

豊かになるというのが、女性をモノ扱いしたり、性暴力をその場を盛り上げる持ちネタとみなして行使することであるならば、成功者になんかなりたくないなと思います。

 

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著書で太田さんが

いまの社会はセックスの経験に過剰な意味づけをし過ぎなのだと思います。セックスは別に、大人になるための通過儀礼というわけではありません。

とあるように、何かと会話をしていると、恋愛・セックスを人類の必須事項みたいに主張する人があまりにも多すぎです。

 

以上が、これからの男の子たちへを読んでみた感想とレビューです。

男らしさというものにモヤモヤしている方はぜひ、読んでみて下さい。

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