こんにちは。こんばんは。おはようございます。

本記事では、PIERROTのさんの書籍「思考回路」を読んでのレビューをまとめています。
今回、レビューする書籍はこちらの書籍です。
前編はこちらにまとめました。
目次
さんの「思考回路」を読んで学んだことを名言と共にまとめる
自分らしくあるということ
「自分」とは、探すものではなく、自由に創っていけるものなのだ。
よく自分探しという言葉を聞きますが、物理的に言えば自分とは鏡に写った姿が自分です。
また、自分を探すというのは、自分に合った生き方をしている人やものを探すという意味ととも解釈できます。
自分の人生は自分が生きたいように生きることができるのです。
個人は今はSNSも発達したので、よりそれを実感できるはずです。
例えば、YouTube。
昔は、テレビに出たり、芸能事務所に所属して活躍しないと大衆の目には触れることはできないし、自分らしく生きることはできないんだろうなと思っていました。
しかし、今はYouTubeではいろんな分野で活躍している人が今は沢山います。
例えば、
○音楽(Rickey Guitar Channelさん)
○性教育(シオリーヌさん)
○ゲーム(ゼルダのセナさん)
○文化系(文学YouTuberベルさん)
個人個人が夢を叶えやすくなった時代なのです。
今や何になりたいかを見つければ、自分がなりたいものになることだってできます。
僕も今は目標の途中ですが、少しずつ自分らしく生きることが出来てきています。
大人の喧嘩について
プロの人間がいい加減な言葉で、しかもたくさんの読者が目にする紙面で僕たちの大切なライブを簡単に片付けられるのを黙って見過ごすわけにはいかない。
大人の「喧嘩」に「暴力」は必要ないから。自分なりの倫理感で責任を持った上で、正しいと思った主張や、自分たちを守るためにもとおさなければならない意見などは、相手とぶつかり合う覚悟でそれなりの手続きを踏んでやり合うのである。
自分たちを守るための喧嘩(駆け引き)は、場合によってはやらなければならないときもある。
生きていると嫌なことってよく起こります。
中でも、自分が明らかにおかしいと思ったことは声を上げるべきです。
今やTwitterなどのSNSが問題になっています。
特に最近ではテラスハウスに出演していた女性がSNSの誹謗中傷によって精神を追い込まれ、亡くなってしまった事件がありました。
また僕は性教育に携わっていますが、特に女性のアクティビストたちは日頃セクハラをされたり、性被害を受けています。
喧嘩はしてはいけないというイメージが強い日本ですが、ときに正当な喧嘩は必要ですし、闘わなきゃいけないときは闘わなきゃいけません。
止めなければならない被害は速やかに止める必要があります。
自分の家がなくなると分かって黙ってる人なんていないはずです。
だから、出なきゃいけないときは出なきゃいけません。
人権について
学生もフリーターも社長も総理大臣もミュージシャンも、みんな、与えられた人権は基本的にいっしょなので、自宅の周りをウロチョロされたりすると、ものすごく怒ります。
「人間として」重大に罪に宗教も法律も関係ない。
芸能人・有名人は有名税だとか言われ、批判を受け続けろみたいなことが言われますが、それは流石に目に余るものがあります。
芸能人・有名人は芸能人・有名人である以前に、一人の人間であり、一人ひとりが感情を持っているのです。
芸能人・有名人であろうが、ストーカーをされたら恐怖を感じます。
殺害予告をされたら、外に出るのが怖くなります。
常軌を逸した行動によって、今回亡くなってしまったテラスハウスに出演していた女性と同じように亡くなってしまうことだってあるのです。
そもそもタレントや歌手も営業やエンジニアと同じように仕事の一種であり、芸能関係だからといって、行き過ぎた批判や誹謗中傷は耐えなきゃいけないというのは差別も甚だしいのではないでしょうか?
人と作品について
本来、作者がヤク中だろうと強姦魔だろうがと殺人鬼だろうと、楽曲には関係ないのだ。「そんな人が創った曲だと思うと……」なんてのは「悪役ばかり演じている役者は性格もきっと悪い」と言っているようなもんで、まったくもって馬鹿げている。
例えば、罪を犯して捕まった人が出演した映画や作った歌を悪く言う人達を見かけますが、それらの作品に罪は何一つありません。
せめて自分の目で見て聞いてから判断をすべきです。
知らないのに、知ったかぶるのは一人の大人として情けないです。
この件はAVを実際のセックスと勘違いしてしまうことと似ているのではないでしょうか?
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本質を見極めるということ
つまらない、どうでもいいことにやたらと「人権」だの「差別」だの言ってないで、ぜひ、もっと核心に触れてもらいたいものである。
本質を見極めようとしないのは本当にもったいないことです。
本質を見極めた上で意見を物申すのであればいいのですが、そうじゃないのであれば物申すのは筋が通っていません。
パット見キレイなものも蓋を開けると、汚いものだったなんて驚くのは本質が見えていない証拠です。
こういうことを理解していないから喧嘩や言い合いが起こるのかも知れません。
Twitterで言い合い・喧嘩している人たちを見かけますが、その最もたるものです。
価値観の違いについて
とにかく、学校だったりと閉鎖的な狭い集団の中では、その集団の価値観にそぐわない者は排除される傾向がある。しかし、もっと広く足を踏み出し、多くの人と接していくうちに「価値観の違い」自体を受け入れられるようになっていく。そうなると自然に視野も広がるし、人間的にも大きくなり、他人ともうまくやっていけるようになるだろう。
これは僕も経験あるので、よく分かります。
特に高校生のとき、大学受験を目指していたときは、勉強しているという理由だけでいじめに遭っていました。
進学校ではなかったので、就職する人が多かったので、勉強している自分は周りから見ると浮いていたのです。
会社員が副業やっていると、怒られるということにも同じことが言えます。
人間井の中の蛙になってしまうのが、一番やばいのではないでしょうか。
例えば数学の話になりますが、数字の足し算は十進法だと、1 + 1 = 2になりますが、二進法という1 + 1 = 10になる計算法もあるのです。
他には、十六進法という1 + 15 = 10になる計算法もあります。
また、井の中の蛙になるということは損をすることもありますし、騙されてしまうことだってあります。
世の中一生勉強と言われるのは、井の中の蛙にならないためです。
通信技術とコミュニケーション
「通信手段」が発達すればするほど「コミュニケーション」は狂っていくのかもしれない。
これはTwitterを見ていればよく分かります。
特に女性が男性から受けた嫌がらせを訴えているツイートをしたときに、そのツイートに男性と思われる人たちが勘違いして自分たちの意見を言っている光景を見ていれば一目瞭然です。
芸能人・有名人がなにか問題を起こすとネットで誹謗中傷を受けるのも、この言葉がそれを物語っています。
また、ネットというのは文字だけのやりとりになりがちなので、ある文言を発した側がAという意味をこめて使ったとしても、それを見た側がBという意味にとって理解したなんてことも日常茶飯事です。
インターネットが便利になった反面、コミュニケーションが狂っていくからこそ会話力は疎かにしてはいけませんし、対話の重要性が問われます。
思考停止をしてしまうということ
思考まで停止させてはいけないのだ。
こんな皮肉な世の中で、生き残れるのは「思考」できる人間だけなのだ。
考えるのをやめるというのは本当に危険なことです。
よく仕事で上司から怒られる人が言われるセリフの中に「言われたことだけをやるな」というものがあります。
社会人5年も経験した今だから言えることですが、この言葉は深堀りすると「自分の頭でしっかり考えて行動しろ」ということだと後で分かりました。
この話は、大学受験に照らし合わせて考えると、分かりやすいでしょう。
センター試験の過去問やとある大学の過去問をロボットのようにただやっているだけでは、当然合格はできません。
答えが同じ問題なんて出ないのですから。
毎回違う問題が出るので、その問題をちゃんと読み解いて答えを出す必要があるわけです。
仕事だって同じです。
例えば、営業の仕事だとしたら、クライアントは十人十色なので適材適所に対応しないと営業成立なんて到底不可能でしょう。
その時に求められるのが思考です。
また、思考というのは人間の最高の武器です。
自分で考え、思考できる人こそがこの世界で成果も出すし、そういう人たちが世の中を変えています。
自分の頭で考えないということ
「集合体の意思」は「思考しない個人」の無意識下の選択である。だとしたら、絶滅を逃れる術があるとするなら、「個人が思考する」ことで「集合体の意思」を破壊するしかないのだ。
この話は、周りと違うことをやっていると批判を受けたり、否定されることを物語っているのでしょう。
そういうことに悩んだ人、想像以上にいるはずです。
『「集合体の意思」は「思考しない個人」の無意識下の選択』というのは、『誰かがその通りにしているから、その通りにやるのが正しい選択』ということだと解釈できます。
世界や時代は変わっていきますから、ずっと同じ働き方や生き方をしていたら、危険なのは一目瞭然です。
YouTubeを見ればそれは如実に分かります。
今や芸能人もYouTubeに参入していますが、今よりちょっと昔は歌手やアーティストがPVを配信しているぐらいでした。
そして、HIKAKINさんがYouTuberを確立させてから、芸能人や有名人じゃなくても、大物になれるチャンスが生まれたのです。
そして、今はインフルエンサービジネスという、YouTubeを含むTwitterやInstagramなどのSNSの登録者・フォロワーが多く、拡散力がある人に会社の商品を宣伝してもらうという商売も生まれました(おそらくインフルエンサーの火付け役になったのが、僕の知る限りではゆうこすさんでしょう)。
HIKAKINさんやゆうこすさんなど「個人が思考する」ことで「集合体の意思」を壊したのです。
その結果、今の新しいネットを使った自分のブランドの構築の仕方が出来上がったといっても過言ではありません。
HIKAKINさんやゆうこすさんも最初はあまり第三者からいい評価は受けませんでしたが、時間が経つにつれて理解されていきました。
そうやって僕たちに「絶滅を逃れる術」を作ってくれたのです。
もう先人が成し遂げたことをしっかり吟味せずに正解と判断してしまう時代は終わりです。
さんの「思考回路」は未来の予言書である
以上、さんの思考回路を読んで学んだことでした。
この本はもう18年も前に発売された本です。
- 人がよく悩むこと
- 誹謗中傷などの問題
- 自分を生きること
など、人が人生で知っておくべきことがこんなにも書かれているとは、読む前から思いもしませんでした。
18年前から、これだけのことを書いていたということを考えると、驚かされます。
予言書といっても過言ではないのではないでしょうか?
現代には嫌われる勇気とか、
道は開けるなどの
ためになる本が沢山ありますが、この思考回路もそれらの本と同じくらいの価値はあると思いました。
また、さんはPIERROTのリーダーです。
グループを統率する人の考え・思考がこの「思考回路」には凝縮されています。
特に、フリーランス・自営業・経営者など何かしら自分で事業をやってる人にはぜひ進めたい一冊です。